不動産買取相場は仲介の市場価格の6割から8割!相場を調べる方法や高く買取してもらうポイントを解説

不動産買取は不動産仲介と比べると、売却までにかかる期間を短くできることや契約不適合責任が免責であること、住み替えの資金計画を立てやすいこと、内覧対応によるストレスが無いなど不動産仲介と比較しても数多くのがメリットが存在します。
一方で売却価格の観点で言えば、一般的に不動産仲介よりも買取価格が低くなります。
そのため不動産買取を依頼する際は、不動産買取の市場価格を知った上で判断することをおすすめします。

この記事では不動産買取相場や価格を調べる方法、高く買取してもらうポイントについて解説していきます。
不動産の買取価格を少しでも高くしたい方は、ぜひ参考にしてください。

不動産買取相場は仲介の市場価格の6割から8割

一般的に不動産買取の市場価格は不動産仲介よりも6割~8割程度になる傾向があります。

たとえば市場価格で1,000万円の価値がある自宅を不動産買取に依頼した場合、600万円~800万円程度の売却価格となる可能性が高いです。

不動産買取相場が仲介の市場価格より低くなる理由

では、なぜ不動産買取相場が仲介の市場価格より低くなるのでしょうか。
不動産買取価格が低くなる理由はこちらの5点です。

  • ①契約不適合責任を売主ではなく不動産会社が負う
  • ②長期在庫化(売れない)リスクを不動産会社が負う
  • ③築古の家が多い
  • ④買取価格から利益を差し引く必要がある
  • ⑤リフォームやリノベーション費用がかかる

それぞれ解説していきます。

不動産買取相場が仲介の市場価格より低くなる理由1.契約不適合責任を不動産会社が負う

仲介では売主様と買主様との間で契約が交わされるため売主が契約不適合責任を負うことになります。一方の不動産買取の場合は不動産会社が売主様から直接物件を買取って、リフォーム・リノベーションして販売しますので、不動産会社が契約不適合責任を負うことになります。

万が一物件に契約不適合箇所があった場合、仲介では売主様が買主様と直接やりとりする必要があります。万が一損害賠償請求を求められた場合も直接対応する必要があり、その手間と費用は大きな負担となる可能性があります。

そういったリスクを不動産会社が全て請け負うため、その分買取価格は仲介に比べて低くなります。

不動産買取相場が仲介の市場価格より低くなる理由2.長期在庫化(売れない)リスクを不動産会社が負う

売主様の物件が人気エリアにあり、築年も浅く、人気学校区にある場合は大抵の場合買主が見つかるでしょう。
一方で中々販売に結びつかないエリア/物件があるのも事実です。
中古不動産は個別性が高く、同じ時期、同じ仕様で隣の土地に建てた物件でも、都市計画や接道により全く違う価値になります。
不動産会社は仕入れのプロですが、そのプロでも仕入れた物件を必ず売り切ると断言するのは不可能です。仲介で販売した場合、買主が見つかるかどうか分からない様に住宅の売買には不確実性やリスクが伴います。
そのリスクを金銭価値化した分を不動産価値から減じているため、買取価格は仲介価格よりも安くなります。

不動産買取相場が仲介の市場価格より低くなる理由3.築古の家が多い

不動産買取では築古物件でも買取の対象になるケースが多いです。
築古物件は築浅物件よりも人気がなく、売れ残ってしまう可能性があります。
売れ残ってしまうと年数とともに価値が低下していき、さらに売却できないといった悪循環に陥ることも珍しくありません。

一方で不動産買取では一定の基準を満たしていれば、買取ってもらえる可能性があります。
ただ築浅物件より人気のない築古物件では、売却価格をおさえなければ買主が見つからないケースが多く、どうしても不動産仲介の市場価格よりも価格を低く設定する必要があるのです。

不動産買取相場が仲介の市場価格より低くなる理由4.買取価格から利益を差し引く必要がある

不動産仲介会社は仲介を通して不動産の売買が成立した際、買主と売主の双方から仲介手数料を受け取ります。
仲介手数料は不動産仲介会社の利益になるのですが、不動産買取の場合には仲介手数料が発生しません。

不動産買取では、売却益から諸費用を差し引いた金額が不動産買取会社の利益になります。
また、買い取った不動産が必ず売れる保証はありません。
以上の理由から、あらかじめ低い価格設定をしておくことでリスク回避をしつつ、利益を出す仕組みになっています。

不動産買取相場が仲介の市場価格より低くなる理由5.リフォームやリノベーション費用がかかる

買い取られた不動産はリフォームやリノベーションをおこなった上で販売されます。
新たな買主としては、きれいな不動産を低価格で購入できる点がメリットといえるでしょう。

しかし、リフォームやリノベーションには一定の費用がかかります。
この費用は買取価格内で捻出する必要があるため、買取価格を低くせざるを得ないのです。

不動産買取相場を調べる方法3選

不動産買取相場は自分でも調べられます。
不動産買取相場を調べる方法は下記の3つです

  • レインズマーケットインフォメーション
  • 土地総合情報システム
  • 不動産買取会社に査定依頼をする

不動産買取相場を調べる方法1.レインズマーケットインフォメーション

『レインズマーケットインフォメーション』は国土交通大臣が指定している不動産流通機構が運営しているサイトです。
過去の取引事例をもとにした取引情報を確認できます。

戸建とマンションに分かれており、都道府県と地域を選択するだけで取引情報一覧が閲覧できます。
価格や駅までの距離、間取りなどの項目別に分かれているので見やすいです。
さらに追加検索条件として、地域詳細や駅からの距離なども指定できます。

不動産買取相場を調べる方法2.土地総合情報システム

『土地総合情報システム』は国土交通省が提供している不動産の取引価格や地価公示などが調べられるサイトです。
時期や種類、地域を選択して検索ボタンをクリックすると、不動産価格情報の一覧が表示されます。
(農地や林の売買は弊社では取り扱い対象外であるため記載することによるメリットなし)
場所の特定はできませんが同じ町村の事例を調べることが出来るため、市場価格を調べるには良いでしょう。

不動産買取相場を調べる方法3.不動産買取会社に査定を依頼する

不動産買取会社に査定を依頼する方法も有効です。
1社だけではなく、複数社に査定を依頼することで、不動産買取相場が把握できます。

提示された買取価格の平均値は最新の不動産買取相場と置き換えることができます
査定には実際に不動産を確認する『訪問査定』とオンライン上で手続きが完結する『簡易査定』の2種類があります。
不動産買取相場を詳しく調べたい方は訪問査定、ある程度の価格が分かればよいという方は簡易査定がおすすめです。
上記3点以外にも、身近なsuumoやat-home、投函チラシなども参考にしてみてください。
不動産買取についてはこちらの記事を参考にしてください。

不動産買取相場よりも高く買取してもらうポイント4選

不動産を売却するときは、できるだけ高く買取ってもらいたいものです。
不動産買取相場よりも高く買取してもらうポイントは下記の4つです。

  • 複数社に見積もりを依頼する
  • 繁忙期に買取してもらう
  • 不動産買取会社の信用度をチェックする

一つずつ解説していきます。

不動産買取相場よりも高く買取してもらうポイント1.複数社に見積もりを依頼する

買取価格は不動産買取会社により異なります。
不動産買取では査定額が売却価格になるため、比較しなければ高額売却が遠のきます。

もし1社ずつ見積もりを依頼するのが手間に感じるのであれば、一括査定サイトの利用がおすすめです。
一括査定サイトを利用すれば、オンライン上で複数社に一括で査定してもらえます。

一方で、一括査定をおこなった場合に、そのWEBサイトに登録している不動産業者からひっきりなしに営業電話がかかってくることもあります。不動産会社を調べる中で目星をつけている不動産会社がある場合には、多少手間はかかりますが、個別に依頼するのが良いでしょう。

不動産買取相場よりも高く買取してもらうポイント2.繁忙期に買取してもらう

不動産業界には繁忙期があります。
不動産業界の繁忙期とは就職や転勤、入学などの新生活がはじまるタイミングです。
具体的には1月~3月、7月~8月が狙い目だとされています。

不動産売却の日程を調整できるのであれば、上記の繁忙期に合わせて買取を依頼してください。

不動産買取相場よりも高く買取してもらうポイント3.不動産買取会社の信用度をチェックする

不動産買取会社の公式サイトで公開されている内容を参考にする方は多くいます。
公式サイトの内容の確認と合わせておすすめなのが、その会社の評判のチェックです。

不動産買取会社を利用した方の本当の声が確認できるのが口コミや評判です。
公式サイトで公開されている内容と相違がないか、対応はどうだったのかなど、利用者しか分からない情報が確認できます。

不動産買取のメリットはこちらの記事を参考にしてください。

まとめ

一般的に、不動産買取では不動産仲介よりも6割から8割程度の価格で売却されることが多いです。

しかし不動産買取相場を調べる方法を利用して、高く買取してもらうポイントをおさえておけば、高値で売却できる可能性が高まります。
まずは無料見積もりを依頼して、所有する不動産の価格を調べてみてはいかがでしょうか。

本記事の監修

戸建買取再販事業部 事業部長福田岳司

JR西日本に入社後、大阪駅での駅員を経て百貨店に出向し商売の基本と接客を学ぶ。その後三ノ宮駅の駅ビル開発計画推進を通じて不動産とまちづくりに従事。一度は海外で働きたいという想いからシンガポールに赴任。東南アジア各国で外国人向けJR西日本パスの販売を促進。現地法に基づく組織運営を学ぶ。帰国後はJR西日本イノベーションズ(現在)にて香港企業への出資や新規事業創出を担当。新規事業の第1号案件である「このび」を立上げたうえで事業統括・推進。自分も中古住宅をリノベーションした家に住む。
「このび」を通じてお客様に豊かな生活をコスパ良く提供したいと考えている。子育て真っ盛りの2児の父。趣味は演劇。

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