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家の解体にあたって、解体屋(住宅解体業者)選びは重要なポイントです。
「解体屋の料金相場はどれくらい?」
「信頼できる解体業者はどうやって選べばいいの?」
このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、家屋の解体屋・解体業者について、選び方のコツや信頼できる業者の見分け方を詳しく解説します。
家の解体を検討している方、解体屋選びでお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
解体屋・解体業者とは、建物の取り壊しを請け負う工事業者のことです。
一般住宅の解体を中心に行うところから、工場・ビルといった大規模な建物の解体にも対応しているところまで、強みや特徴は様々です。
ここでは、幅広い解体屋の中から、適切な業者を選ぶための4つのポイントをお伝えします。
家の解体業者を選ぶ際は、相見積もりを取ることがマストです。
住宅解体の費用は、家の規模や構造だけでなく、人件費や重機の運搬・使用料などによっても変動します。
たとえば、解体する家の近くに事務所を構える解体屋であれば、重機等の運搬にかかるコストを下げられるでしょう。重機の保有数が多い業者を選んで、重機のレンタル料をカットすることも可能です。
また、解体費用のキャッシュバックや割引を行っている業者もあるため、独自サービスの有無も確認しておくことをおすすめします。
このように、解体業者ごとに強みや特徴・料金体系などが異なることから、複数の業者から見積もりを取った上での比較検討は必須と言えます。
解体業者が許可証や資格を持っているかどうかを確認することも大切です。
建設リサイクル法において、解体業者には「解体工事業登録」もしくは「建設業許可」の取得が義務付けられています。
500万円未満の解体工事を請け負うには「解体工事業登録」、500万円以上の解体工事を請け負うには「建設業許可」が必要なため、どちらも無い業者は違法です。
「解体工事業登録」のある解体業者は、各都道府県のホームページからPDFで確認できます。
なお、取得難易度は「建設業許可」の方が高いため、より安心感を求める場合は、建設業許可を有している業者を選ぶのがおすすめです。
「建設業許可」を有している業者を希望する場合は、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」から探しましょう。
解体業者の経験年数や過去の実績もチェックしておきたい項目です。
長く続いているから必ずしも良いとは限りませんが、少なくとも一定の技術と需要のある解体業者だと判断できます。
また、多くの解体業者がホームページに施工事例や実績を掲載していますが、事例の紹介方法にも注目です。
たとえば、解体の工程を写真付きで紹介しているところは、工事の内容が具体的に可視化されるため、事例名を記載しているだけの業者に比べて信頼性が高まります。
解体屋の経験や実績を見る際は、単純な”数”だけでなく、実体のある情報であるかチェックすることも重要と言えるでしょう。
どれほど優れた解体屋でも、工事中の思わぬ事故で近隣の建物や通行人を傷つけてしまう可能性があります。
このような場合、解体業者が保険に加入していないと、施主が自費で損害賠償を支払わなくてはなりません。したがって、解体業者を選ぶ際は、損害賠償に関する保険に加入しているか必ず確認しましょう。
なお、解体業者の加入が推奨されている保険は一般的に「請負業者賠償責任保険」です。
ここでは、信頼できる解体業者であるかを見極めるために必要な4つのポイントを紹介します。
見積書や契約書の内容が一目でわかる、または質問すればすぐに解答してくれる解体業者は信頼できます。
見積書の場合、費用の内訳が詳細に書かれているかがチェックポイントです。
特に、植木やブロック塀といった外構の撤去に必要な付帯工事や、地下室や古い井戸など地中埋設物の撤去工事が別途発生する場合、それらの費用が含まれているか確認しましょう。
契約書の場合は、工事の内容や期間、費用とその支払い方法に加えて、やむを得ず解体工事が延期または中止になった場合の対応について明記されているかが重要です。
対処方法が事前にわかっていれば、解体工事中に予期せぬトラブルが起きても施主の負担を軽減できます。
家の解体は建物のみが対象のため、物置やカーポートなど、屋外にあるものを解体・撤去するには別途費用が発生するのが一般的です。
また、同じ鉄骨造の家でも、使われている鉄骨の種類によって解体費用が変わることも珍しくありません。
このような追加費用の発生条件を明示しているかどうかも、解体業者の信頼性を見極めるポイントとなります。
一部では、追加費用について故意にわかりづらく表現したり、気づきにくい小さな字で契約書の枠外に記載するような悪質な解体屋も存在します。
どのような場面で追加費用が発生するのか、書面と口頭でそれぞれ確認するのがおすすめです。
振動や騒音が発生する解体工事においては、近隣への配慮が不可欠です。
工事前の挨拶回りや、工事中のクレーム対応などで丁寧な対応ができる解体業者であるかも入念に確認しましょう。
現場にいる作業員の態度が悪かったり、路上駐車や敷地外での喫煙などをしていると近隣住民からの心象も悪くなります。
解体業者に対する悪印象がそのまま施主に向けられる場合もあるため、注意が必要です。
住宅解体で出た廃材(産業廃棄物)は、適切に分別・処理することが建設リサイクル法によって定められています。
家庭ごみと同様の処理ができないため、解体業者から産業廃棄物処理業者に依頼の上、処分しなければなりません。
しかし、一部には処理業者を介さずに廃材を不法投棄する悪徳業者も存在します。
廃材処理は施主が直接関わらない部分ですが、法律を守らない業者はその他の工程にも問題がある可能性が高く、避けるのが得策です。
廃材処理を適切に行っている業者かどうかは、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行有無で確認しましょう。
ここでは、解体屋・解体業者の料金体系と適正な価格を確認する4つの方法を紹介します。
一般的に、家の解体費用は「坪単価(1坪あたりの解体費用)×延べ床面積(総坪数)」で計算します。
たとえば坪単価が4万円なら、30坪の家の場合、120万円が解体費用の相場です。
実際は家の構造や付帯工事費などによってある程度増減するものの、相場は1つの基準になるでしょう。
インターネット上には、家の構造や立地条件などから解体費用を算出するシミュレーターもあります。このようなツールを活用し、あらかじめ適正価格を知っておけば、極端に高い見積もりを出す解体屋を候補から外せます。
解体業者から見積もりを取ったら、解体費用の内訳を詳しく確認しましょう。
特に付帯工事費用など、建物の解体とは別に発生する費用に注意が必要です。
解体屋の中には、一部費用の記載を省略したり、「諸経費」にまとめてしまうところもあります。
特に諸経費の金額が大きい場合は、具体的にどのような費用なのか確認するのがおすすめです。
内訳を明らかにすることで、他社との比較も行いやすくなります。
極端に安価な見積もり結果を出す解体屋は要注意です。
なぜかというと、解体工事の契約を取るために安く見積もりを出し、契約後に価格を釣り上げる可能性があるからです。
安さで選んだにも関わらず、結果的に他社と同じもしくはそれ以上の工事費用になってしまったケースも珍しくありません。
家の解体費用を抑えたいからといって、額面の低さだけで業者を選ぶのは控えましょう。
家の解体にあたっては、思いも寄らない追加費用が発生する可能性があります。
たとえば「騒音対策が不十分で近隣からのクレームが発生し、より性能の高い防音シートに変更した」、「施主も認識していない地中埋設物が見つかり、撤去工事が必要になった」といった場合、追加で費用を払わなければなりません。
このような追加費用の発生条件についても、必ず解体業者に確認しておきましょう。
信頼できる業者であれば、これまでの事例を元に快く説明してくれるでしょう。
ここでは、解体業者を選ぶ際に避けるべき4つのトラブル事例と対策方法を解説します。
解体業者との契約内容に関する認識の相違で起こりうるトラブルです。
前提として施主側が契約内容を正しく理解しておくことが必要ですが、一部には料金面の記載をわざとわかりにくくしている悪質な業者もいます。
不本意な追加料金を払わないためにも、契約内容で不明瞭な部分は、すべて業者に確認を取るようにしましょう。
解体工事の施工に必要な資格や許可を取得していない業者への依頼がトラブルに発展するケースです。
解体工事を行う業者は「解体工事業登録」もしくは「建設業許可」を取得することが法律で定められています。
特に「解体工事業登録」は、解体工事の規模にかかわらず、基本的に全ての解体業者が登録しなければなりません。
したがって、解体工事業登録をしていない解体業者は違法です。
また「解体工事業登録をしているが、建設業許可は取得していない」業者にも注意しましょう。
「建設業許可」は費用が500万円以上の解体工事を請け負う際に必要な許可です。
万が一、工事開始後に規模が拡大し費用が500万円を超えてしまった場合、解体が中断されてしまうおそれがあります。
安心して解体を進めたい場合は「建設業許可」を取得している業者を選びましょう。
産業廃棄物の不法投棄は、近年問題になっているトラブルの1つです。
家の解体で生じた産業廃棄物は全て適切に分別・処理することが法律で決まっており、解体業者から産業廃棄物処理業者へ依頼をしなければなりません。
しかし、一部の悪質な解体業者によって、山中などに不法投棄されるケースがあります。
意図せず不法投棄の加担者になってしまわないよう、廃材の処理が適切に行われているかチェックしましょう。
なお、不法投棄を行う業者でないかどうかは、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行有無によって確認できます。
家の解体工事で特に気を付けたいのが、近隣住民とのトラブルです。
解体にあたってはどうしても騒音や振動、粉じんなどが発生するため、クレームが起こりやすい傾向にあります。
また、現場作業員の態度が悪いと心象を損ねることもあるでしょう。
特に下請けに工事を依頼する解体業者の場合、自社のスタッフと現場のスタッフとで対応品質が大きく異なる場合があります。
近隣住民とのトラブルを避けるためにも、できれば自社で工事を請け負っている業者を選ぶのがおすすめです。
信頼できる解体屋・解体業者を探すには、人の手を借りることも大切です。
ここでは、口コミや評判を元に解体業者を探す4つの方法を紹介します。
インターネットのレビューサイトは口コミの宝庫とも言えます。
全国から幅広い人がレビューを投稿しているため、自身の条件に近い人の意見も見つけやすいのが特徴です。
一方、一部には”サクラ”の投稿も含まれている点や、投稿者側の主張が強く、客観性に欠ける点に注意しましょう。
解体工事を行った人が身近にいる場合、依頼した解体業者を紹介してもらうのもおすすめです。
施主の生の声を聞けるため雰囲気をイメージしやすい点と、解体業者としても人脈を大切にする傾向があり、比較的相談がスムーズに進みやすい点がメリットです。
一方、解体に至る背景や工事に対する考え方が紹介者と違うことから、思っていたほど恩恵を感じずに終わる可能性もあります。
気になる解体業者が見つかったら、過去の施工事例を確認するのがおすすめです。
業者の中には、自社のホームページなどで着工前と完了後の写真を掲載しているところもあります。
施工事例や実績を詳しく公開している解体業者は信頼性があり、実力も高いと考えられるでしょう。
一方で、「解体実績3,000件以上」など数字で目は引くものの、具体例が極端に少ない解体業者は注意が必要です。
解体工事を依頼したい業者がある程度絞れたら、解体業者のホームページやSNSで情報を集めましょう。
工事そのものに関する情報はもちろん、ホームページの見やすさやコラムなどの読み物の内容からも各社の魅力や強みが見えてきます。
また、SNSは自身との相性を見極める上でも役立ちます。
業務に関する情報発信に徹していたり、社員の個性が垣間見えるような投稿で親しみやすさを感じさせたりなど、解体業者によって特徴は様々です。
技術や実績、費用といった検討材料にプラスするとよいでしょう。
ここまで、解体屋・解体業者について、選び方のコツや信頼できる業者の見分け方まで詳しくお伝えしました。
家の解体には時間もお金もかかり、精神的な負担も膨らみがちです。
安心して解体工事を進めるためにも、信頼できる解体屋・解体業者を見つけたいと考える人も多いのではないでしょうか。
信頼できる解体業者の主な特徴は、「解体に関する各種法律を守っている」、「契約書や見積もりがわかりやすい」、「近隣住民への配慮を疎かにしない」の3つです。
とはいえ、ベストな選択は人それぞれです。
複数の解体業者から比較検討することが、より良い解体屋・解体業者を選ぶポイントと言えるでしょう。
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家の解体にお悩みであれば、そのまま売却する方法もあります。
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子育て真っ盛りの1児の父。趣味はキャンプ。