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今回の記事では、田舎に空き家を持っている人向けの賃貸運営に関する記事と田舎暮らしを始める際の物件の探し方について解説していきます。
全体の流れとしては以下の通りとなります。
ここからはそれぞれについて解説していきます。
目次
この章では、なぜ田舎の空き家を活用するのが難しいのかを具体的に解説します。
田舎にある空き家は、すぐに貸し出すのが難しいことが多いです。主な理由として、長期間無人のために劣化が進んでいることが挙げられます。例えば、床が抜けそうだったり、天井に穴が開いていたりすることがあります。また、以前の住人の家具が残っている場合、それらを撤去する必要があり、専門業者に依頼する費用がかかります。
田舎の空き家は、周囲に住民が少ないため、借り手を見つけるのが難しいことがあります。さらに、田舎では公共交通機関が発達していないことが多く、車が必須の生活環境に躊躇する人も多いです。
空き家を取り壊して土地を売りたいと考えても、その土地の用途が法律で規制されている場合があります。日本には「都市計画法」という法律があり、その中で「市街化調整区域」に位置する土地では、新たに建物を建てることや改築工事が制限されています。自身の保有する空き家がこの区域に該当するかどうかを事前に調べることが重要です。
空き家のある区域が市街化調整区域であるかを調べる方法としては以下の方法があります。
空き家がある市区町村のウェブサイトを調べると、都市計画法に基づく区域を確認できます。例えば、「新宿
区 都市計画法」や「新宿区 用途地域マップ」と検索すると、関連情報が表示されます。
ウェブサイトでうまく調べられない場合は、直接市区町村に連絡して確認します。市区町村の代表番号に電話し、「都市計画区域について教えてほしい」と伝えれば、担当部署に繋いでもらえます。
市区町村に連絡する前に、国土交通省が公表している「国土数値情報サイト」で調べることもできます。
田舎の空き家が古民家である場合、地盤の緩みや家屋の傾きなどの問題があることがあります。その結果、整備には相応のコストが発生することがあります。空き家になった古民家を保有しているなら、整備に必要なコストを事前に調査しておくことが重要です。
田舎の実家を賃貸に出すことが可能かどうか解説します。
田舎の実家でも賃貸に出すことは十分可能です。近年では、テレワークの普及により、田舎での生活を求める人が増えています。仕事のために都市部に通う必要がなくなったことで、田舎でゆったりとした生活を望む人々の需要が高まっています。
賃貸に出す前に、その地域の賃貸ニーズをしっかりと分析する必要があります。例えば、単身者向けの需要が高い地域もあれば、ファミリー向けの需要が高い地域もあります。田舎の実家があるエリアの賃貸ニーズを把握し、それに基づいて賃貸の決定を行うことが重要です。
田舎の実家を賃貸に出す際の具体的な募集方法について解説します。
最も一般的な方法は、不動産会社に賃貸募集を依頼することです。不動産会社に依頼すると、HPや雑誌への掲載、店頭への掲示などで広く入居者を募集してもらえます。不動産会社に依頼することで、適正な募集賃料や賃貸層のニーズについてもアドバイスを受けることができます。
自治体によっては、空き家バンク制度を利用できる場合があります。空き家バンクは、自治体のHPに空き家情報を登録し、入居者を募集する制度です。この制度を利用すると、自治体の補助金制度も利用しやすくなる場合があります。
近隣住民に賃貸の意向を伝えることで、地域の情報を得られる場合があります。近所の人に賃貸したい旨を話すと、意外な情報が得られるかもしれません。近隣住民とのつながりを活かすことで、安心感のある入居者を見つけることができる場合があります。
田舎にある不動産を賃貸に出すことで得られるメリットを解説します。
田舎の不動産を賃貸に出す最大のメリットは、家賃収入を得られることです。家賃収入を得ることで、維持管理費や税金に充てることができ、安定した収入を確保できます。
入居者がいることで、自然と建物の維持管理が行われます。入居者が修繕個所を見つけてくれるため、わざわざメンテナンスのために通う必要がなくなります。
人が住んでいることで、建物の資産価値が維持されます。空き家状態にしておくと資産価値が下がる可能性が高いですが、賃貸に出すことで維持管理が行われ、資産価値の低下を防ぐことができます。
建物が建っている土地は宅地として固定資産税が軽減されます。賃貸に出すことで、特定空き家に指定されることを防ぎ、宅地並みの課税が維持されます。
田舎の実家を賃貸に出す際のデメリットについて解説します。
賃貸に出すためにはリフォームが必要になる場合があります。リフォーム費用は建物の状態によって異なりますが、高額になることもあります。また、残っている荷物の片付けにも費用がかかります。
入居者からの修繕要請には迅速に対応する必要があります。これは所有者の義務であり、資金がなくても対応しなければならない場合があります。
賃貸に出すと、自由に実家を利用することが難しくなります。急に住みたくなっても、入居者がいる場合は退去を依頼する必要があり、立ち退き料が発生することもあります。
賃貸経営を行う上で、入居者とのトラブルに対応する必要があります。不動産会社に管理を依頼することも可能ですが、費用がかかり、対応が悪ければトラブルが拡大する可能性もあります。
田舎の実家を賃貸に出す以外の活用方法について解説します。
活用しない場合は、売却して現金化することも一つの方法です。売却すれば、維持管理費や税金の負担から解放されます。
遠方でない場合は、自分たちが住むことも検討できます。自分たちが住むことで、有効に活用できます。
売却したくない場合は、解体して更地にすることも一つの方法です。更地にすると建物の固定資産税は不要になり、土地を別の用途に活用できます。
別荘やセカンドハウスとして利用することも可能です。短期間の利用であればリフォーム費用も抑えられます。
これらの方法を検討し、自分たちに最適な方法を選ぶことが重要です。
田舎暮らしの際に空き家を探す方法について解説します。賃貸や売買の両方に共通する方法を紹介します。
大手不動産サイトでは、移住したい地域を選択し、その地域にある空き家の一覧を見ることができます。物件の間取りや価格、権利関係などが整理されているため、リサーチしやすい特徴があります。ただし、田舎の空き家情報は少ない傾向にあります。
日本では人口減少が進んでおり、市町村などの地方公共団体が「空き家バンク制度」を設けています。これは、所有者が売却や賃貸を希望する空き家情報を市町村が受け付け、希望する利用者に紹介する制度です。各都道府県がポータルサイト的な形で掲載しています。
移住を希望する地域の親戚や友人、知人に直接空き家の情報を聞く方法です。口コミ情報を入手するには、その地域に既に繋がりがある必要があります。また、お試し住宅を借りたり、賃貸物件を探して知り合いになった方から情報を得ることもできます。
各方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。不動産サイトでは情報へのアクセスが容易ですが、田舎の空き家情報が少ないことや、物件の価格が高めに設定されていることがあります。一方、市町村の空き家バンクは、田舎向けの物件が豊富で価格も比較的安いですが、情報の更新が滞っていることがあるため、最新情報を確認する必要があります。口コミ情報は条件の良い物件が見つかる可能性がありますが、情報の入手が難しく、物件の交渉や契約も自ら行う必要があります。
田舎で家を探す際には、以下のポイントをチェックすると良いでしょう。
給湯器の種類によって光熱費が変わります。電気温水器は便利ですが、寒冷地ではお湯がすぐに冷める可能性があります。ガス給湯器は使い勝手が良いですが、プロパン料金が高いことがあります。灯油給湯器は給油が面倒というデメリットがあります。
給湯器の他にも、水回りは重要です。特に見えない配管の腐敗などは後から修繕費用がかかることがあります。寒冷地の場合、水道管が凍結して水が出なくなることもあるので、対処法を知っておくと良いでしょう。
屋根の修繕も費用がかかることがあります。雨の日に屋根をチェックし、雨漏りがしていないか確認すると良いでしょう。
インターネット光回線がつながらない場合や、携帯電話の電波がつながりにくい地域もあります。家の中でも外でも確認しておくと良いでしょう。
虫が苦手な方は、網戸がしっかりしているかをチェックしましょう。古い家は網戸の建て付けが歪んでいることがありますので、注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。
田舎にある実家や空き家について、処分することも容易ではありませんが、賃貸として運営していくことも手間のかかる事です。
一方で田舎暮らしに憧れる人も多くなってきているので、そのような人々の需要を理解したうえで賃貸運営をしていくことが重要ではないでしょうか。
田舎暮らしを始めたい人は通常の予約サイトだけでは物件が出てこないので、地元に特化したサイトや空き家バンクなどを利用して、通常のルートとは異なるルートで物件を探してみても良いでしょう。
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鉄道を通じて地域の発展に貢献したいとの思いから、JR西日本に入社後、鉄道電気設備の維持・管理業務に携わる。
鉄道だけでなく幅広く地域の発展に貢献したいとの想いから、不動産の買取再販を行うこのびに参画。
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このびでは営業・リフォーム・販売の経験を持ち、現在は事業統括・推進を行っている。
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子育て真っ盛りの1児の父。趣味はキャンプ。